「教育訓練給付金を使いたいけれど、いつ、どこで、何をすればいいの?」と不安に感じていませんか。
教育訓練給付金は、手続きのタイミングを1回でも逃すと、受け取れなくなってしまうことがある制度です。この記事では、厚生労働省の公式情報をもとに、受講前の準備から給付金が振り込まれるまでの流れを、種類別にやさしく整理しました。
※この記事の内容は、2026年11月時点の公式情報にもとづいています。手続きの細かい点は、住んでいる地域のハローワークで必ずご確認ください。
結論:種類によって「受講前の手続き」があるかどうかが違う
- 一般教育訓練:受講前の手続きは不要。修了日の翌日から1か月以内にハローワークで申請
- 特定一般・専門実践:受講開始日の2週間前までに、キャリアコンサルティングを受けてハローワークで手続きが必要
- 専門実践:受講中も6か月ごとに申請。修了後に資格取得・就職や賃金アップをしたら、追加分をそれぞれ申請
自分の講座がどの種類かわからない場合は、【画面つき】教育訓練給付金の対象講座の調べ方で確認できます。
【ステップ0】まずは「自分が対象か」を確認しよう
給付金を受け取るには、雇用保険に入っていた期間などの条件があります。初めて使う場合は、雇用保険の期間が一般・特定一般は1年以上、専門実践は2年以上必要です。
自分が対象になるか不安なときは、ハローワークに「支給要件照会」ができます。
- 受講開始予定日の時点で給付金を受けられるか、講座が指定を受けているかを確認してもらえる
- 来所、郵送、電子申請などで申し込める(電話ではできません)
- 照会をしても、給付金をもらうには別に支給申請が必要
一般教育訓練の流れ(いちばんシンプル)
| タイミング | やること | 期限 |
|---|---|---|
| 受講前 | 特別な手続きはなし(不安なら支給要件照会) | ー |
| 受講中 | 講座を受けて、修了を目指す | ー |
| 修了後 | ハローワークで支給申請(20%・上限10万円) | 修了日の翌日から1か月以内 |
支給申請では、主に次のような書類が必要です。
- 教育訓練給付金支給申請書
- 教育訓練修了証明書(スクールが発行)
- 領収書(スクールが発行したもの)
- 本人・住所の確認書類、マイナンバーの確認書類
- 振込先の口座がわかるもの
- 教育訓練経費等確認書
※領収書は、講座を指定されたスクールが発行したものでなければいけません。販売代理店などが発行した領収書は使えないので注意しましょう。
専門実践教育訓練の流れ(手続きが多いので要注意)
専門実践は、最大80%と給付が大きいぶん、手続きのタイミングが多くなります。受講開始の1〜2か月前から準備を始めるのがおすすめです。
| タイミング | やること | 期限 |
|---|---|---|
| ① 受講前 | 訓練前キャリアコンサルティングを受けて、ジョブ・カードを作る | ②に間に合うように |
| ② 受講前 | ハローワークで受給資格の確認手続き | 受講開始日の2週間前まで |
| ③ 受講中 | 6か月ごとに支給申請(50%・年間上限40万円) | 各6か月の末日の翌日から1か月以内 |
| ④ 修了後 | 最後の期間の支給申請 | 修了日の翌日から1か月以内 |
| ⑤ 資格取得・就職 | 追加給付(20%)の申請。④とまとめて申請もできる | 雇用された日の翌日から1か月以内 |
| ⑥ 賃金アップ | 追加給付(10%)の申請。会社による証明が必要 | 雇用された日の翌日から6か月たった日から6か月以内 |
※⑤⑥は、資格取得のほうが雇用より後の場合は「資格を取った日」から数えます。
※③の例:4月1日に受講を始めた場合、最初の申請期間は10月1日〜10月31日です。
受講前の手続きで用意するもの
- 教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票
- ジョブ・カード(訓練前キャリアコンサルティングで発行されてから1年以内のもの)
- 本人・住所の確認書類、マイナンバーの確認書類
- 写真2枚(6か月以内に撮影したもの)
賃金アップの追加給付は、給与明細を残しておこう
⑥の申請では、受講を始める前と、修了後に働き始めてからの6か月間の賃金を確認する書類(賃金台帳や給与明細と、出勤簿やタイムカード)が必要です。受講前の給与明細は、捨てずに保管しておきましょう。
特定一般教育訓練の流れ
特定一般は、受講前の手続きは専門実践と同じで、給付金の受け取りは一般と同じように修了後にまとめて申請するイメージです。
| タイミング | やること | 期限 |
|---|---|---|
| 受講前 | 訓練前キャリアコンサルティング → ハローワークで受給資格の確認手続き | 受講開始日の2週間前まで |
| 修了後 | ハローワークで支給申請(40%・上限20万円) | 修了後すみやかに(期限はハローワークで確認) |
| 資格取得・就職 | 追加給付(10%・上限5万円)の申請 | 資格取得・就職後すみやかに(期限はハローワークで確認) |
申請方法:ハローワークの窓口・郵送・電子申請
申請先は、住んでいる地域を管轄するハローワークです。専門実践の受給資格の確認や支給申請は、窓口・郵送・電子申請から選べます。
- 電子申請でも、一部の書類(受給資格者証や写真など)は郵送が必要な場合があります
- 専門実践の「賃金アップの追加給付(⑥)」は、窓口か郵送のみです
もらいそびれないための3つのコツ
1. 申し込む前に「種類」と「期限」をカレンダーに書く
特に特定一般・専門実践は、受講開始の2週間前を過ぎると間に合いません。講座の申し込みを決めたら、すぐに逆算してスケジュールを立てましょう。
2. 領収書・修了証明書・給与明細は全部保管する
申請に必要な書類は、あとから取り寄せるのに時間がかかることがあります。受講に関する書類は、1つのファイルにまとめておくと安心です。
3. 迷ったら、早めにハローワークに相談する
「この講座で使える?」「この書類で大丈夫?」と迷ったら、早めにハローワークに確認しましょう。支給要件照会を使えば、受講前に対象かどうかを確かめられます。
あわせて読みたい
参考にした公式情報
- 厚生労働省「Q&A~一般教育訓練給付金~」
- 厚生労働省「Q&A~専門実践教育訓練給付金~」
- 厚生労働省「専門実践教育訓練の「教育訓練給付金」のご案内」
- 厚生労働省「2024年4月1日から教育訓練の支給申請がしやすくなります」


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